美容師免許を取得しよう！「通信課程」とはどのようなコース？｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/02/15

美容師免許を取得しよう！「通信課程」とはどのようなコース？

美容師免許を取得するためには、美容師国家試験に合格しなければなりません。そして美容師国家試験を受験するためには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設で数年間勉強し、卒業をする必要があります。

美容師養成施設には、主に「昼間課程」「夜間課程」「通信課程」の3つのコースがあります。昼間課程・夜間課程は通学がメインですが、通信課程は通学せずに通信講座で学ぶことが基本です。

今回は、美容師免許の取得を目指す方に向けて、通信課程の概要やメリット・デメリットを説明します。

1.　美容師養成施設における通信課程の概要

美容師養成施設における通信課程は、通学せずに通信で学ぶことが特徴的なコースです。基本的に自宅でテキストなどを使って勉強をして、定期的なレポートを提出しながら知識を習得します。

もちろん、入学から卒業までずっと自宅で学習するわけではありません。月に一度など、定期的に通学して授業に参加することもあります。このことを「スクーリング」と言います。スクーリングは、3年間のうちに600時間（サロンに従事していない）、もしくは300時間（サロンに従事している）以上受講しなければ、美容師養成施設の卒業資格を得ることができません。

また、通信課程のカリキュラムや学習内容は、通学制である昼間課程・夜間課程と同じです。しかし、通信課程と通学制である昼間課程・夜間課程には、美容師国家試験の受験資格である「美容師養成施設での修学期間」に大きな違いがあり、昼間課程・夜間課程が「2年」であることに対し、通信課程は「3年」となっています。

2.　通信課程のメリット・デメリット

通信課程の主なメリット・デメリットは、下記のとおりです。

メリット（1）通学制（昼間課程・夜間課程）に比べて学費が安い
通信課程は通学の必要がなく、勉強も国家試験対策が中心となるため、学費が非常に安いことが特徴です。国家試験対策の勉強をしながらサロンで働くこともでき、経済的に余裕を持たせられることは大きなメリットと言えます。

メリット（2）サロンワークと並行して技術の向上を目指せる
通信課程であれば、スクーリング以外の時間が自由なため、国家試験対策の勉強はもちろん、サロンで働くことも可能です。サロンワークは実際の現場を体験しながら学ぶことができるため、実務で役立つ技術も向上します。

デメリット（1）スケジュール管理が必要となる
前述のとおり、通信課程はスクーリング以外の時間は自由となるため、自分で勉強の時間を決める必要があります。サロンワークと並行の場合はさらにスケジュール管理が必要なため、仕事・勉強・プライベートの時間を上手に両立させなければなりません。

デメリット（2）通学制（昼間課程・夜間課程）に比べて合格率が低い
通信課程は自己管理をしなければしっかり学べないこともあり、昼間課程や夜間課程といった通学制の方に比べて合格率が低いことが特徴です。実際の現場で役立つ技術だけでなく、国家試験対策の勉強も同様に進めなければなりません。

3.　【通信課程】美容師国家試験に合格するためには？

デメリットで紹介したように、通信課程の修了者は美容師国家試験の合格率が低い傾向にあります。実際に、通信課程は通学制に比べて学校で学ぶ時間が少ないため、技術や知識におけるスキルを伸ばすためには自主的な勉強が欠かせません。

では、自主的な勉強はどのようにすれば良いのでしょうか。下記に、おすすめの勉強方法実技試験・筆記試験別にまとめました。

実技試験の勉強方法	働いているサロンの先輩たちに教えてもらう
筆記試験の勉強方法	参考書や過去の問題集を活用する

働いているサロンの先輩たちは、美容師国家試験を通過した経験者です。経験者である先輩たちに教えてもらうことは、とても効率的な勉強方法だと言えるでしょう。

しかし、筆記試験の内容については先輩たちも忘れてしまっている可能性が高いため、ひたすら参考書を活用して空いた時間に勉強をすることが最もおすすめです。

まとめ

美容師免許を取得するためには、美容師養成施設を卒業することが大前提です。しかし、何らかの理由により通信課程で学びたい方も多くいるでしょう。

通信課程には、学費が安い・サロンワークと並行して学べるといったメリットがありますが、自己管理の必要性や美容師国家試験の合格率の低さなどのデメリットも存在します。

とは言え、努力すればもちろん通信課程でも合格することはでき、実際に半数以上の合格者が存在します。ここまでの内容を参考に、ぜひ通信課程から美容師を目指してください。

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