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厚生労働省による調査データに基づき、北海道内の美容室数の2010年から2014年までの5年間の推移を表したグラフです。5年間に326件と緩やかに件数を増やしています。2010年から2011年、2012年から2013年はそれぞれ50件程度の増加に留まっているのに対して、2011年から2012年は130件、2013年から2014年は99件と、倍以上の伸びを示しています。

グラフは、2010年から2014年の5年間の北海道内の美容師数の推移を表したものです。注目すべきは、2010年から2012年にかけての400人以上の減少。その後、美容師数の推移はプラスに転じ、2014年には、2010年の19,439人を上回る19,511人まで回復したという点です。 北海道内の美容師数の大幅な減少には、減少がはじまった2010年に国内世帯平均所得が平成以降で最低を記録したことが影響していると考えられます。美容師数の大幅な減少に対し、2010年から2011年の美容室数も50件未満の増加に留まり、ほぼ横ばい状態。平均所得額の大幅な減少が美容室の利用頻度に影響し、それが給料減額による転職やリストラなどによる美容師数の急激な落ち込みの要因となったことが推測できます。

◆1世帯あたりの平均所得金額の推移

調査年	1世帯あたりの平均所得金額
1994年	6,642,200円
↓
2006年	5,668,000円
2007年	5,562,000円
2008年	5,475,000円
2009年	5,496,000円
2010年	5,380,000円

厚生労働省『国民生活基礎調査の概況』(2011年)

2010年の国内世帯平均所得は、世帯平均所得が最も高かった1994年の664万円2000円と比較して約126万円も減少。その大きな要因は、1994年から2010年の16年間に起きた非正規労働者の著しい増加と、それに伴う所得額の減収にあると言えそうです。

◆都道府県別の美容室数ランキング

順位	都道府県	美容室数(件)
1位	東京都	20,396件
2位	大阪府	14,785件
3位	愛知県	11,212件
4位	神奈川県	10,703件
5位	埼玉県	10,577件
6位	北海道	10,333件
7位	福岡県	9,237件
8位	兵庫県	9,094件
9位	千葉県	8,706件
10位	静岡県	7,922件

厚生労働省統計による『衛生行政報告例』（2013年）

◆都道府県別の美容師数ランキング

順位	都道府県	増加率（%）
1位	東京都	63,048人
2位	大阪府	34,368人
3位	神奈川県	33,676人
4位	愛知県	25,685人
5位	埼玉県	23,132人
6位	千葉県	20,541人
7位	北海道	19,258人
8位	福岡県	19,215人
9位	兵庫県	18,715人
10位	静岡県	14,744人

厚生労働省統計による『衛生行政報告例』(2013年)

2013年に厚生労働省統計が発表したデータに基づく都道府県ランキングによると、北海道の美容室数は第6位です。ただし、前述のように、2010年には1世帯あたりの平均所得額の激減により、美容室数の増加数は50件未満と低迷。その後、平均所得額の回復に伴い、年々少しずつ美容室数も増え、2013年には1万3,333件となりました。

 

◆都道府県　1店舗あたりの美容師数ランキング

順位	都道府県	1店舗あたりの美容師数
1位	神奈川県	3.15人
2位	東京都	3.09人
3位	千葉県	2.36人
4位	大阪府	2.32人
5位	愛知県	2.29人
↓
19位	北海道	1.86人

厚生労働省『保健・衛生行政業務報告』(2013年)

都道府県別ランキングで北海道は美容室数で6位、美容師数で7位。しかし、1店舗あたりの美容師数では、1.86人で19位とランクを落としています。これらのデータから、北海道では少人数で展開する小型店が増えていると推測されます。

・着実に求人件数が増加中
・小型店が多く、求人情報が豊富で選択肢が多い
  2010年から2012年にかけて美容師の数が激減しましたが、2012年以降は増加の一途を辿り、同時に美容室の数も順調に増加しています。厚生労働省統計『衛生行政報告例』(2013年)に基づく、都道府県別の美容室件数ランキングで北海道は全国第6位。また、美容師数でも全国第7位というデータ結果がでています。その反面、人口1万人あたりの美容室数では30位(31.76件)となっており、まだまだ件数が不測していることが分かります。これらのデータから、北海道では今後も美容室数とともに美容師数も伸びていくことが予測され、美容師にとって、さらに恵まれた就職環境に育っていくことが期待できます。
  都道府県別ランキングで北海道は美容室数で6位、美容師数で7位です。しかし、1店舗あたりの美容師数は、1.86人で19位とランクを下げています。これらのデータから、北海道では少人数で運営している小型店が多いと考えられ、求人件数や店の雰囲気などの求人情報が豊富で選択肢が多いことが特長といえます。また、こうした小型店の多くは少数精鋭で切り盛りしている場合が多いため、大型店と比べて先輩美容師の直接指導や仲間との切磋琢磨によって短期間の技術向上が期待できます。