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左のグラフは、厚生労働省による調査データに基づき、福岡県内の美容室数の2010年から2014年までの5年間の推移を表したものです。5年間に808件と好調に件数が増えており、1年に160件以上の割合で増加しています。 また、後述する都道府県別の美容室増加率ランキングを見ても、福岡県の美容室の増加率は高く、全国第4位となっています(2013年総務省統計局発表データより)。

2010年から2014年の5年間の美容師数の推移をみると、美容室の増加に伴い美容師数も高い伸びを示していることがわかります。5年間に2,556人もの美容師が増加しており、1年間に500人以上の美容師が誕生していることになります。

◆福岡県の美容師国家試験の合格率(新卒の受験者)

美容師養成施設	合格率
飯塚理容美容専門学校	100%
福岡ビューティアート専門学校	100%
専修学校FRBビューティカレッジ	100%
福岡美容専門学校福岡校	100%
福岡美容専門学校北九州校	100%
東筑紫短期大学	100%
福岡南美容専門学校	99%
専修学校麻生ビューティカレッジ	99%
大村美容ファッション専門学校	98.9%
福岡ベルエポック美容専門学校	98%
ハリウッドワールド専門学校	94%
北九州市立高等理容美容学校	89.5%

財団法理容師美容師試験研修センター発表(2016年)

◆美容師国家試験の合格率の比較

福岡県合格率	98.2%
全国合格率	89.1%

財団法理容師美容師試験研修センター発表（2016年）

福岡県の美容師国家試験の養成施設ごとの合格率をみると、合格率100%の施設が6ヵ所もあり、平均合格率についても全国平均の89.1%を大幅に上回る98.2%の高い平均合格率を示しています。これは、前出の福岡県における5年間の美容師の増加率の要因のひとつであると推測されます。

◆美容室数の都道府県ランキング

順位	都道府県	美容室数(件)
1位	東京都	20,396件
2位	大阪府	14,785件
3位	愛知県	11,212件
4位	神奈川県	10,703件
5位	埼玉県	10,577件
6位	北海道	10,333件
7位	福岡県	9,237件
8位	兵庫県	9,094件
9位	千葉県	8,706件
10位	静岡県	7,922件

厚生労働省統計による『衛生行政報告例』（2013年）

◆都道府県別の美容室増加率

順位	都道府県	増加率（%）
1位	東京都	3.06
2位	鹿児島県	2.63
3位	愛知県	2.60
4位	福岡県	2.46
5位	滋賀県	2.32
6位	大分県	2.25
7位	大阪府	2.20
8位	京都府	2.19
9位	香川県	2.15
10位	佐賀県	1.97

総務省統計局発表（2013年）

福岡県の美容室数は、都道府県別ランキングの7位。しかし、それ以上に注目すべき点は、美容室数の増加率で、東京都、鹿児島県、愛知県に続く4位の高い増加率を示していることです(2013年)。 また、2010年から2014年の5年間の福岡県の美容室数と美容師数の推移をみると、美容室の増加に伴い、美容師の数も増え続けており、特に2013年から翌2014年の1年間は800人を超えています。 このことから、福岡県では、美容師の求人が多く、リクルート状況も良好と言えます。過去5年間のデータをみる限り、美容室数が減少することなく、毎年順調に増え続けていることで、勤務先の選択肢も豊富であると言えそうです。

・美容室の件数が毎年増加していることに伴い、求人情報が豊富で選択肢が多い
・美容師国家試験の高い合格率。また、免許取得者が多い職場環境で切磋琢磨することで早期の技術的な成長が期待できる
  美容室件数が減少傾向にあったり、年によって増減を繰り返している都道府県が少なくない中、福岡県は美容室数が毎年増え続けています。総務省統計局発表のデータによると、2013年は前年比の増加率2.46%で全国4位と高い水準です。 美容室数の増加に伴い、美容師の数も毎年増えており、美容師にとって需要と供給の良好なバランスが保たれたエリアであるということが言えるでしょう。
  福岡県内の美容師数の順調な増加の理由のひとつは、美容師国家試験の合格率の高さにあるとみられます。福岡県内の美容師養成施設の新卒者の合格率は平均98.2% と、福岡県の美容師養成施設は、高い教育水準を保っている事がわかります。 このことから、福岡県内の美容室には美容師免許取得者が多いことが予想され、同じ環境で切磋琢磨できるチャンスにも恵まれているので、早期の技術的な成長が期待できると言えるのではないでしょうか。