
ビューティーキャリアTOP > 特集 > 美容師の本音 > 【美容師座談会 スペシャル企画】第1回

これからの夢や将来像

鈴木)
作品作りでも変わってきているよね。どれもこれも真似しているのが明らかだったり、「どっかでこれ見たよな」ってのも普通にあるし、そこに何か新しいものを吹き込む発想が欲しい。ある一つのものから、これをどう自分のものにするかって頭を捻って考えることをしないから。 あと、歴史をもう少し勉強してもらいたいね。ファッションにしてもヘアにしても、現状しか見てないから枠が狭い。ファッション業界は70年代、80年代ってそれぞれ特色があって、それを知っているだけでも、発想の幅が広がるし、あと、その時代のものが最近流行ったり、ヘアも含めてファッションの傾向は回転するものだから、その当時を知らないと間違った方向に行っちゃったり。
司会)
なるほど。もう少し自分なりに研究が必要というわけですね。 さて、これまで美容師さんに対して様々な意見が出てきましたが、それも踏まえて、今美容師を目指してる若い世代にメッセージをお願いします。
竹内)
とにかく美容師って楽しい仕事なので、夢をあきらめずに頑張って欲しいですね。
水谷)
一流を目指して欲しいね~。どうせやるならそれくらいの気持ちで。この世界は本当にいい業界だと思うよ。この歳になっても、この職に就いて良かったな~って思うしね。
司会)
ボスはこの業界について何年目ですか?
水谷)
え、30…???(笑)。 正直言って38年になりますねぇ。長いことやってるけど、改めていい業界、魅力的な業界ですよ。
司会)
三浦さんはいかがですか?
三浦)
やる気次第で可能性が無限にある業界なので、挫折しないで頑張って続けてもらいたい。それに、続けてればどんどん楽しくなる職業だと思います。
司会)
鈴木さんは?
鈴木)
壁にぶつかることはあるだろうけどあんまり考えないこと。朝から晩まで、労働時間が長い職業で頑張っていこうって思うなら、その分「人よりちょっとはみだしたい」「目立ちたい」っていう気持ちを常に持っていて欲しい。そうすれば必ず夢は叶うと思いますよ。あとは、サロン選びも難しいとは思うけど自分に合ったとこを見つけて欲しいね。で、そこに決めたら、そこ一筋で頑張ってもらいたい。
司会)
ありがとうございます。では最後に、若いオーナーさんにアドバイスがあればお願いします。
水谷)
とりあえず諦めないこと! オーナーになった途端潰れる人が多いけど、自分を信じてやるしかないと思います。マネジメントだとかコンサルタントだとか色々言ってくる人もいるけど、世間に振り舞わされるとダメですね。しっかり自分を持たないと。人の意見に左右されては自分が分からなくなるから。
鈴木)
責任感には追われるけど、自分の好きなように店作りができるわけだから、ビジョンをしっかり持って頑張ってください。不況不況って言われているけど、世間の不況とはあんまり影響無いですしね。
竹内)
確かに。この世から「美しくなりたい」っていう人がいなくならない限り、美容室が無くなることはないしね。 新人が成長していく姿を見るのもオーナーの喜びの一つだし、美容師とは違った楽しみもたくさんあるので、諦めないで踏ん張ってもらいたいです。
第5回 所見)
まだまだ改善すべき点が多い美容業界のようですが、一つひとつ真正面から向き合い、改善への道を切実に考えるオーナーたちの熱い思いが伝わってきました。苦しい業界と言われていますが、今後の発展と向上の可能性を大いに期待できそうです。
司会)
すでにオーナーとしてご活躍されているみなさんですが、今後さらなる夢や目標などはお持ちですか? 鈴木さんはいかがでしょう。たくさんありそうですね(笑)。
鈴木)
正直自分が歳を取りたくないですからね(笑)。「常に若くいられる」それをヘアを通じてトータル的な面でお客さんに提案していきたいですね。
司会)
それはトータルビューティーとしてケアも入れていきたいと?
鈴木)
はい。それはもう前々から取り入れているものもあれば、なかなか難しく実現できてない部分もあるんだけど、やっぱり自分が若返れば社員も若返る、お客さんも若返るって思うから、それがビジネスにつながればいいと思う。
水谷)
うちもカラーリストを育てているんですけど、今後個々のスタッフの持っている力や個性をうまく表現して出していければ…と思っています。
司会)
竹内さんはどうでしょう?
竹内)
僕は「これがやりたい」って具体的なものはないんだけど、僕自身が今までやってきたことをきちんとスタッフたちに伝えていきたいかな。 あと、最近よく思うのが、新人がいずれはスタイリストとしてデビューするのが基本の流れなんだけど、最終目標をスタイリストって限定するのではなく、たとえば「スーパーアシスタント」みたいな、自分に合ったポジションを極めるのもありなんじゃないかと。カラーリストっていう職業ができたなら、スーパーアシスタントとか、フロアマネージャー的な役割だったり、自分の得意分野のプロフェッショナルみたいな存在を作っていければと思ってます。実際にもアシスタント時代はすごく輝いてた子が、デビューしたら2年目で挫折しちゃったりっていうこともあるし。
司会)
そうですよね。美容師として10年続く確立が5~10%というデータが出ているのですが、そういう色んな働き方の発想があれば、今後変わっていきそうですよね。
三浦)
うちも現にそういう切り替えが3~4年前からあって、そうすると大台に乗ってきた女性たちが「この先どうしよう…」って悩む気持ちがなくなって来ているのも事実。適材適所でハサミ持つばかりが人生じゃないってことだよね。
竹内)
よくあるのが1回結婚などでリタイアした女性が、また復帰する、これは非常にありがたいことなんです。ある程度、年齢もキャリアもある人の方がお客さんの支持率が高いんですよ。安心感があるっていう。なので、会社として復帰は大歓迎だし、復帰後の働きやすい環境をどう作っていくかも課題ですよね。 30~40代の美容師が求められる今、美容師を5~10年続ける確率が5%っていうのはその分キャリア組が減るわけだから、美容業界においては厳しい現実だよね。
水谷)
美容学校にたくさんのお金も使っているだろうし。
司会)
卒業しても就職しないパターンも増えているようですね。
水谷)
この業界には好きで入ってきているはずなのにね。
竹内)
僕らくらいの世代だと、好きで美容師になるか、他に道がなかったかだったね(笑)。やんちゃな奴しか美容学校にいなかったよね(笑)
一同)
笑い
竹内)
だけど、頭が悪くて高校や大学も行けなかったやんちゃ坊主でも、頑張れば、どっかのマダムみたいな人からも「先生」なんて呼ばれるようになるからね。こんな業界凄く少ないと思うよ。
司会)
就業率の低下という現実もそうですし、業界の発展のためにはまだまだ問題が山積みなようですね…
竹内)
最近頭が痛いのがコンプライアンスって言葉が出てきて、労働時間と練習時間をどう上手く調整するか。仕事中には教えられないし、いつどこで教えてくのか。
鈴木)
それも大きな問題だよね。僕たちもどうやって力を貸してあげようかって思ってはいるんだけど、自分でこなしていかないといけない部分でもあるし。 練習時間もそうだけど、もうちょっとデザイン追及の方にも時間を費やして欲しい。お客さんの髪の毛が仕上がったときに、お客さんが喜ぶ前に自分の完成作品に鳥肌が立つってことが今の若い子たちにはないと思うんだよね。自分の作品に酔いしれる、みたいな(笑)。もっと自己満足にならなきゃね(笑)。