
ビューティーキャリアTOP > 特集 > 美容師の本音 > 【美容師座談会 スペシャル企画】第2回

個人のブランディングについて

司会)
伊藤さんは、オーナーでもありながらスタイリストの立場でもありますよね。その両立に関してはどうお考えですか?
伊藤)
僕はまだこれからですから、オーナー色はそんなにないんですけど(笑)。スタイリストとしては、必ず “伊藤印”的な要素は入れたいですね。例えば、お客様の希望だけでなく、お客様の好みやライフスタイルから友達のタイプなどを想像して、そのお客様が友達に褒められるスタイルを作るとか。いろんな角度からお客様を見て、他にはない自分ならではのエッセンスを加えることを意識しています。あと、お客様がカットし終わったご自身を見て、「新しい服を買いに行こう!」って思ってもらえるようなスタイルを提案していきたいですね。
司会)
それは素敵ですね! 竹本さんはいかがですか?
竹本)
私は初めてのお客様には元々持っていた髪の悩みを必ずクリアして、スタイルとしては少し雰囲気を変えるぐらいに。お客様の生活スタイル、性格も知った上で3回目の来店ぐらいから徐々に竹本らしさを入れていく、という感じでやっています。
既存のお客様へも今までのヘアの傾向、好みを頭には入れながら違う切り口での提案もしてみて、最終的にはお客様に選んでもらいます。「前回と同じで」という方もいらっしゃいますが、季節も心境も少しずつ変わる…なので、全く同じにはしないことが多いです。「おまかせ」というオーダーをもらえるようにしていますね。
司会)
なるほど、お客様も安心感と信頼感から、次からも足を運びたくなりそうですね。
土屋さんは自分らしさのために意識していることはありますか?
土屋)
「いつもとは違った空間を楽しんでもらいたい」というエンターテイメント的な部分と、その人が自分で表現できない女性らしさ、個性を引き出してあげたいという気持ちを持って仕事をしていますね。
司会)
柴山さんはいかがでしょう?
柴山)
サロンワークで意識しているのが、お客様の喋るスピードだったり声の大きさだったりを考慮して、その人に合わせた接客をすること。例えば小さい声で話す人に対して、あまり元気に喋ってしまうと相手は恐縮してしまいますよね。それぞれトーンやテンションを合わせて同じ空気、空間を共有することで、緊張感もほぐれると思うし、居心地よく過ごしてもらえるんじゃないかと。やっぱり安心感を与えてからじゃないと信頼関係は築けないと思うので。なので、ファーストコンタクトでその人の人となりを見ることは欠かせません。
司会)
内面的な部分から安心感を与えてもらえるというのは、お客様にとってもうれしい配慮だと思います。柴山さんは、クリエイティブな面で業界内でもかなり優秀なセンスや技術をお持ちですが、お客様に対してのデザインもこだわりをお持ちですか?
柴山)
サロンワークではお客様には喜んで、感動してもらえるのが何よりなので、クリエイティブな部分を出すというより、お客様の求めているスタイルに、何かしらプラスアルファを加える感じです。
司会)
なるほど。お客様の満足感が一番というわけですね。中島さんはどうですか?
中島)
スタイルに関しては、お手入れのしやすさや、気になる部分を解消してあげること。ハネるとか、パサつくとか、どんなことでもプロとしてアドバイスできることは全部お伝えできればな、と思います。あと、いろんな方の接客をする職業なので、より多くの情報を収集する努力はしています。美容関係に関わらず、話題のスポットだったり、世間で流行しているものを見たり調べたり。少しでも情報提供をして楽しんでもらえればと思います。他にも、流行に敏感なお客様にも、聞かれたことすべてに答えられる状況を作っておくために日々アンテナは張っています。
司会)
あらゆる分野においての情報収集は想像以上に大変そうですが…
中島)
いろいろなものを見たり、本物を知ったりすることで視野も広がり、感性も磨かれるので大変ではありますが自分の宝にもなりますよ。
司会)
活躍されるスタイリストさんは日々の努力があってこそなんですね。貴重なご意見ありがとうございました!
某有名サロン勤務を経て今年『tremolo』をオープン。数々のメディアのほか、NYコレクションでも活躍経験を持つ実力派スタイリスト。
クリエイティブ性に特化し、そのセンスと技術は国内でもトップクラス。サロンではスタッフと客の幸せを一番に考える人柄のよさも魅力。
「人同士のつながり」を大切に、ゲストへの思いやりと真剣に向き合う姿勢をスタッフと共有し、サロンの高いリピート率を確立。
食と美容を融合させ、体の内外からのトータルビューティを提案。話題の複合ビルにて全体を統括するやり手ディレクター。
ラグジュアリーな大人サロン『SERIO本山』において、約20人のスタッフを統括。上質な技術、ホスピタリティに定評がある。
≫SERIO MOTOYAMA(本山店)のサロン求人情報を見る第2回 所見)
それぞれさまざまなスタンスをお持ちですが、スタイリストとしてスタイルやデザインにこだわるよりも、お客様に対する心遣いや配慮を重視している姿勢が垣間見えました。スタッフを抱える方たちならではのご意見であり、そのおもてなしの心が高いリピート率につながる要素のひとつなのかもしれません。