
ビューティーキャリアTOP > 特集 > 美容師の本音 > 【美容師座談会 スペシャル企画】第4回

クリエイティブ(現在・これから)について

司会)
竹本さんは、現在サロンワークや作品作りにおいて、デザインで心がけていること、気をつけていることはありますか?
竹本)
以前は“作り過ぎず、やりすぎず”で、バランスの取れたものがいいと思ってたんですが、最近はちょっと変わってきて。バランスはもちろん大切ですが、あえて崩すことで生まれるアンバランスな美しさやおもしろみもアリなんじゃないかなと。
司会)
なるほど、完璧に整ったスタイルではなく、遊びを加えてデザイン性をプラスしたスタイルということですね。中島さんはいかがですか?
中島)
やっぱり“似合わせ”が大切だと思うので、全体の雰囲気に合わせて、頭の形や骨格を考慮したスタイルを作っていきたいですね。その中に自分らしさを加えられればと思います。作品に関しては、作品を見て「誰々さんの作品だよね」って分かるような自分ならではの個性を入れたいです。
司会)
伊藤さんはどうでしょう?
伊藤)
時代の流れと、自分が持っていきたいスタイルにズレがあったりするんですけど。全体的にプラスプラスで手を加える傾向が見受けられるんですが、僕はマイナスマイナスで減らしていきたい。地髪でどこまでやれるかっていう。
いいデザインっていうのは時代に関わらず残ると思うんですよ。そんな残るような作品を作っていきたいです。
司会)
土屋さんのこだわりは?
土屋)
クリエイティブな面で自分がこだわっているのは“見せたいポイントを明確にする”。見て誰もが分かるっていうのが大切だと思います。ただ、自分が作る作品というのは、だいたい方向性が決まっちゃって偏りがあるんですよね。写真を撮っても同じような作品になっちゃって。マンネリというか、スランプというか…。なので、そんなときはここにいるみなさんの作品を見て刺激をもらったり、常に新しいものに敏感でいたりして、デザインに反映させられればと思っています。
司会)
やはりインプットしていかないと自分だけの感性では限界がありますよね。
土屋)
そうですね。普段からいい作品を見たり、色々な所に出かけて刺激を受けることは必要だと思います。些細なことでふと頭の中にひらめきが舞い込んでくることもあるので。
司会)
柴山さんはいかがでしょう?
柴山)
つい昨日うちのサロンで、“マッシュ”をテーマにカラーのコンテストを開催したんです。若い子たちがデザインすると、やりたいことがいっぱいあるからか、あれもこれもって手を加えるんですね。そうすると何が見せたいのかがボケてくる。土屋さんもおっしゃったように“見せたいポイント”っていうのをはっきり定めることは重要だと思います。最初の段階では、何を見せようか2~3個あってもいいと思うんですけど、僕の場合は作っていくうちに1つに絞るようにしてます。それをどうやって見せていくかを掘り下げていって、デザインを完成させるのがこだわりであり、スタンスでもあります。
司会)
先ほど伊藤さんがおっしゃっていたように、そぎ落としてそぎ落として、いかに必要な部分を残して見せていくってことですよね。そんな中、スランプに陥ることはありますか?
柴山)
スランプ…あんまりないかも(笑)。
土屋)
サロンワークでのスランプとデザインに関してのスランプって違いますよね。私の場合、作品作りでは「伊藤さんだったら普段どうやって作ってるんだろう」とか、「みんなどういうところからポイントを持ってきてるんだろう」とか、みんな自分とは違う感性を持っているので、それをあえてやってみたり。自分の特技ってあると思うんですが、それだけでは新しいものは生み出せないので、ときにはまったく違う感性を真似してみるのも新鮮です。
伊藤)
僕もいい作品を見て“自分もこういうものを残したい”という気持ちを奮い立たせて、モチベーションをあげますね。サロンワークでは思うようにかわいく切れなかったり、お客さんからクレームがあったりするとスランプに陥ることもあるんですが、そういう時って、だいたいお客さん目線じゃなくて自分目線になってしまってるんですね。どこまで自分がお客さん目線になって、お客さんに対してやさしくできるかを考えなおして深く反省します。
司会)
中島さんはいかがですか?
中島)
私もあんまり感じないかなぁ(笑)。
伊藤)
え、よく悩んでる的なこと言うじゃん(笑)。
土屋)
言う、言う~(笑)。
中島)
いろんな方とお話しすることで発散しているかも(笑)。でもこうやって違うお店の人とお話するのはすごい参考になるし、楽しい! 同じ立場の間で情報交換することで、意識の幅が広がりますしね。作品に関しては、とりあえずとことんやる。作った作品を見て、足りない部分とか直す部分を追求していきます。
司会)
あえてスランプと立ち向かうわけですね。竹本さんはどうですか?
竹本)
私は半年に1度くらいかな(笑)。けど、やっぱりみなさんと会うといつも「いかんいかん、めげてられないな~」って前向きになります。
司会)
1人で溜め込まず、お互いが刺激をし合うことでスランプから抜け出してやる気につなげる秘訣なんですね。
某有名サロン勤務を経て今年『tremolo』をオープン。数々のメディアのほか、NYコレクションでも活躍経験を持つ実力派スタイリスト。
クリエイティブ性に特化し、そのセンスと技術は国内でもトップクラス。サロンではスタッフと客の幸せを一番に考える人柄のよさも魅力。
「人同士のつながり」を大切に、ゲストへの思いやりと真剣に向き合う姿勢をスタッフと共有し、サロンの高いリピート率を確立。
食と美容を融合させ、体の内外からのトータルビューティを提案。話題の複合ビルにて全体を統括するやり手ディレクター。
ラグジュアリーな大人サロン『SERIO本山』において、約20人のスタッフを統括。上質な技術、ホスピタリティに定評がある。
≫SERIO MOTOYAMA(本山店)のサロン求人情報を見る第4回 所見)
スタイリストとして長年の経験を持ち、大御所的な存在ながら、今もなおデザインに対しての深いこだわり追求心を持つ姿勢が共通して感じられました。最終回の第5回では、名古屋の美容業界を発展させるためには何が必要かを中心に、将来について熱く語っていただきます!