
ビューティーキャリアTOP > 特集 > 美容師の本音 > 【美容師座談会 スペシャル企画】第5回

美容業界のこれからと、将来の夢について

司会)
みなさんは名古屋の美容業界においてすでにトップの立場といっても過言ではありませんが、さらに今後取り組んでいきたいことなどはありますか?
伊藤)
いろいろな分野のクリエイターと手を組んで、名古屋からファッションを発信できる1人になりたいです。東京のハイ・ファッション誌とか海外のコレクションとか。それを名古屋に還元できたら、嬉しいです。
司会)
名古屋のファッションの質を向上をしていきたいということですね。
伊藤)
そうですね。名古屋のヘア、ファッションがより洗練されればいいなと。個人的には、美容で新しい技術をつくりたいです。カットやパーマの理論でも、エクステやホットパーマのような新メニューでもいいのですが。未来のスタンダードを残したいです。
司会)
頼もしいご意見ありがとうございます。中島さんはいかがですか?
中島)
私は、もっと美容師が知識を増やすことが必要だと思うんですね。お客様は東京発信の雑誌を見て、東京で流行っているものもすごく知っている。美容師はそれ以上の知識を持って対応していくべきだと思うんです。たとえば、「シャネルの化粧品やM•A•Cのグロスなど、こんな香りや色味が出たみたいですね」っていうお客様がいたら、「それはこんな香りで…」って説明できるくらいの。技術は持っていて当たり前だと思うんです。それ以上の部分が必要なんじゃないかなって。ヘアだけでなく、メイクのアドバイスや肌の悩みにも対応できるくらいの情報を持って、トータルでキレイを提供できればと。
司会)
広く深い知識を持つ勉強が必要と。お客様の立場からすると、それも頼もしいご意見ですね。竹本さんのお考えは?
竹本)
名古屋の美容業界について思うんですが、日本のトレンドの中心が東京であって、東京で発信されたものが全国に広がる。けれど広がるまでに時間がかかり、名古屋に浸透するのは東京よりも遅くなってしまうのが現状ですよね。東京から発信しているスタイルブックと名古屋から発信しているスタイルブックには歴然の差があるなって感じるのもそこが原因だと思うんです。このタイムロスをなくすために、もっとトレンドに貪欲でいたいですよね。むしろ、名古屋からトレンド発信しちゃう位の勢いで。ここに集まっている方はもちろん、そういうスタイリストはたくさんいると思うんですが、そうじゃないスタイリストも多いですよね。
最近の『ライジング』だったり『美少女図鑑』だったり、別サロンのスタイリスト同士がひとつのものを作り上げ、横のつながりを持てるっていう傾向は、スタイリストとしての意識向上にとても効果的だと思います。今まではそんな媒体もないに等しかったですし。そういう場所を与えていただいているので、その機会を活かして名古屋を活気づけていきたいです。今の名古屋の美容界はすごくアツくなりつつありますよ。
司会)
確かにメディアなどで活躍をされているスタイリストは一部ですよね。
竹本)
ここにいる私たちがいろいろと発信していって、そういう取り組みをもっと身近に感じさせるのもアリだと思います。
土屋)
私は、名古屋ではヘアにメイクにネイルにって全てにこだわっている子は東京に比べるとまだまだ少ないと思うんですね。そこを変えるのが私たちであり、アパレル関係、美容関係の職業の人たち。私たちが勉強して情報を提供していくのと同時に、お客様の美意識も向上させて成長させることが必要じゃないかな。
司会)
美を提供する側も提供される側も、意識の向上が必要という。
土屋)
うちは最近カット料金を値上げしたんです。カットにおける「似合わせ」や「再現性」のベース作りは、仕上がりを左右させる一番基本的で重要な施術なんですよね。その上でカラーやパーマなどのオプションを加えていくわけなので。つまり、カット料金って美容師の価値だと思うんです。カットのデザインを買ってもらっているっていう。その感覚が名古屋では薄いんですよね。サロン側もお客様側も。東京と比べてもカット料金が安いのも事実ですし。やっぱりスタイリストはプロ意識をもっと持つべきだと思います。名古屋のスタイリストがもっと全国区の業界誌に出てばんばん活躍してもらいたいし、載せてみたい、やりたいって思うスタイリストがもっと増えて欲しい。名古屋のスタイリストとして自信を持ってもらいたい。
柴山)
世の中では東京以外は“地方”といわれていて、名古屋を含め、東京以外のスタイリストは、地方という意識を潜在的に持ち過ぎていると思う。どこにいても同じ職業なわけで、同じ仕事をするわけで、同じポジションにいるわけだから、もっと自信を持っていいと思うし、目標も高く持つべきだと思う。
司会)
勝手に枠を作ってしまっているという…
柴山)
若い子は特にね。
司会)
将来を盛り上げていくべき次世代が、内輪で満足していては名古屋の美容業界発展にはつながらないですしね。何よりもスタイリストとしての自覚と自信、プロ意識を持って、何にでもチャレンジする旺盛さが重要と。
今回のみなさんのお話は、若い世代はもちろん、名古屋のスタイリストすべてに刺激を与える貴重な内容だったのではないでしょうか。様々なご意見、ありがとうございました!
某有名サロン勤務を経て今年『tremolo』をオープン。数々のメディアのほか、NYコレクションでも活躍経験を持つ実力派スタイリスト。
クリエイティブ性に特化し、そのセンスと技術は国内でもトップクラス。サロンではスタッフと客の幸せを一番に考える人柄のよさも魅力。
「人同士のつながり」を大切に、ゲストへの思いやりと真剣に向き合う姿勢をスタッフと共有し、サロンの高いリピート率を確立。
食と美容を融合させ、体の内外からのトータルビューティを提案。話題の複合ビルにて全体を統括するやり手ディレクター。
ラグジュアリーな大人サロン『SERIO本山』において、約20人のスタッフを統括。上質な技術、ホスピタリティに定評がある。
≫SERIO MOTOYAMA(本山店)のサロン求人情報を見る第5回 所見)
みなさんのただならぬプロ意識と名古屋の美容業界に真剣に向き合う姿勢は、さすがトップクラスの方々ならではの意見ばかりでした。これからの若い世代にもその精神を受け継ぎ、業界をさらに盛り上げていただきたいです。今後のみなさんのご活躍にも乞うご期待!