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2019/06/10

【Vol.3】kakimoto arms/小林 知弘さん

 
「カキモトアームズ」のチーフデザイナーとして、同グループ全店のデザインとテクニックを統括されている小林知弘さん。美容師として初めて入社された同サロンで四半世紀にわたって、お店と共に進化し続け、サロンワークで多くの顧客の支持を集める一方で、一般誌や美容業界誌、ヘアショー、セミナーなど幅広く活躍されています。 充実した日々を送られている小林知弘さんに仕事への取り組み、創造力のヒミツ、趣味やライフスタイル等、「ON」と「OFF」について語っていただきました。
 


 

 小林 知弘さんの 

ビタミンS(以下、VS):小林さんが美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。
 
小林 知弘(以下、小林):僕は、小学校から高校までずっとサッカーをしていて、勉強が得意というわけではなかった。大学に進学するか、進路を決める時に、普通のサラリーマンになってもつまらないかなと感じ、ファッション系とか、かっこいい職業は何かと考え、たどり着いたのが美容師だったんです。
 
VS:それから、小林さんが実際に美容師の世界に入られた経緯を教えてください。
 
小林:高校生の頃に通っていた美容室の担当美容師さんに「僕も美容師になろうかな」と話したところ、「うちでバイトしてみる?」と誘われてバイトを始めた。それが、美容業界に足を踏み入れたスタートラインです。さらに、お店のスタッフルームに置いてあった美容業界誌を見ているうちに「こういう仕事もあるんだ」「こんなサロンいいな」と漠然に思い、美容師として働くなら東京の第一線で活躍できる環境があるサロンで働きたいという気持ちが芽生えました。それで、そこに載っていたサロンの採用試験を受けて採用されたのが、今いるカキモトアームズです。
 
VS:憧れのサロンに入社して、25年間ずっと続けられているわけですね。
 
小林:今は12店舗を抱えるまでになりましたが、僕が入った当初は3店舗。一番良い経験をさせてもらったなと感じているのは、サロンが伸びていく時に、何も知らないゼロの状態からオーナーの柿本(榮三)さんに教わり、一緒に成長できたこと。サロンの成長に貢献できたと感じるからこそ、僕は今もここにいるんです。
 
VS:小林さんが入られた頃の美容業界の状況は、今と比べて違いますか?
 
小林:僕が入ったのは90年代。今とはまったく環境が違いましたね。超体育会系で、先輩にあらかじめ「教えてください」と頼まなければならないような、一本筋を通す必要のある雰囲気でした。自分もそれが当たり前だと思っていましたが、当時の美容業界は今では考えられないような環境だったかもしれないですね。 でも、会社の体制や教育システムが整っていたわけではなかったからこそ、自分次第で早くスタイリストになることもできたし、自分の意思でできるところがたくさんあった。思いが強ければ早く先に進める環境は、自分にはあっていたなと思います。

美容師は手に職を持つ、技術的な部分が強い仕事なので、美容業界もカリスマ美容師ブームなど「カットがうまければお客さんがつく」「有名であればお客さんがつく」といった技術力主義の自己中心的な考えが強かった。しかし、今は「お客さんをもてなす」「お客さんのために」というようにお客様の立場に立った考えに変わってきました。また、居心地の良いサロンが増えるほど、それは前提となり、SNSなどをうまく使って「個」が個性を発信するようになった。現在のサロンは様々な個性の集合体。技術のみならず、多様な能力が求められていると思います。
 
VS:そんな様々な個性が発信される中、ご自身が考える「小林ブランド」とは?
 
小林:昔から変わらずカットが好き。美容師の魅力が多様化しているとはいえ、やはりお客さんは美容室にはヘアを整えに来られる。良いヘアスタイルにしてあげることが絶対的な第一条件。そのヘアデザインをさらにスキルアップさせたいと考えています。ロングで巻き髪で…というよりは、ボブやショートの方が、奥が深く、その人個人の味が出せると考えているので、小林ブランドとして発信する時は、短めでシンプルに美しいバランスの中にトレンドを感じさせるスタイルを提案するようにしています。
 
VS:小林さんが影響を受けたものや人があれば教えてください。
 
小林:美容師としての考え方を教わったのは、やはりオーナーの柿本さん。人柄はもちろん、美容のあり方や考え方、美容師像をみせてもらった。(オーナーは)人に職業を訊かれて答えた時に憧れられる自分たちでいなくてはいけないし、美容師界のレベルをも上げたいという考えを持っている強い方。共感でき、美容師としての存在価値を高められるよう意識している。あとは、アートディレクターの佐藤可士和さん。デザインする上での発想の仕方や考え方がとても勉強になる。「絶対的にアイディアの源は対象物に本質がある」とよくおっしゃっていますが、まさにヘアスタイルもお客さんありき。その人が答えを持っているのでコミュニケーションの中でちゃんとデザインが提供できるように考えるきっかけになりました。
 
VS:後輩育成の苦労や面白さは?
 
小林:チーフデザイナーとしては「こういうヘアが気分」「お客さんが何を求めているか」を投げかけつつも共感し、共に目指す雰囲気を作るようにしています。常にアンテナを張り、いいなと思ってもらえる自分を創る必要があるので、柔軟にいろいろな事を吸収してもらうようにしています。皆でこうしよう、というよりは、個々の考えや方法を尊重し、個性を引き出せるような見方を心掛けています。
 
VS:今後、仕事上で実現していきたいことや展望は?
 
小林:会社全体としては、もっと世の中全体に認知され、お客さんからも業界からも支持されるスター的なスタッフを出せるのではないかと思っています。自分だけでなく、いろいろな事にやりがいを持って活躍できる人と共に高めあっていきたい。個人としては、ずっと好きでやり続けているヘアデザインやヘアスタイルを形に残す撮影が好きなので、業界誌の撮影も担当させてもらっていますが、もっと記憶に残るデザインを創り続けて認められたいと思っています。評価はされなくてもいいのかもしれませんが、記憶に残って認めてもらえるようなものを創りたいという思いがあります。
 
 
 

小林 知弘さんの 

VS::小林さんが今、大切にしている事は?
 
小林:家族がいるので、皆が幸せになれるよう稼がなきゃいけない。ただ、そのための仕事が嫌々やっているものではなく、本当に楽しく天職だなと思ってやれている。だからこそ、仕事もプライベートも充実しています。休みは少ないですが、(家族は)理解してくれているのがありがたいですね。
 
VS:これまでの人生で一番ハッピーだったことは?
 
小林:もちろん結婚はハッピーだったけれども…結婚して子供もいて、大きな苦労なく日常が日常であるのが一番の幸せかな。
 
VS:普段のファッションのこだわりは?
 
小林:ずっと同じようなテイストというよりは、お客さんが定期的に来てくれる中で、毎回違った方が新鮮で飽きられないかなと考えています。だから、今のトレンドなどもチェックするし、変化をつけられるよう気をつけています。
 
VS:小林さんにとって「もの(ヘアスタイル)を創る」とは?
 
小林:自己満足のものづくりではなく、人が求めているものに対して自分なりの答えを提供し、喜んでもらえるようなものづくりが好きです。対象は「人のため」。答えは、その人しか持っていないので、それを引き出せるようなコミュニケーションを心掛けているし、形にするための発想やアイディアを考えている時が楽しいですね。
 
VS:クリエイティブな感性は、何で養われているのでしょうか?
 
小林:これまでは足を使って書店に行き、本を開いていたのが、今は簡単にSNSで検索すれば出てくる時代。もちろん、僕自身もそれを使うこともありますが、同じ方法で情報収集して同じものを見れば、発想や創るものが似てきてしまうのではないかと思います。だから、それだけではなく、自分の直感を大事にし、映画や音楽、ふと目に入ってくるものを含め、自ら五感を通して面白いなと感じられる柔軟さを持っていれば、何でもアイディアにつながると思います。
 
VS:趣味として楽しんでいる事は?
 
小林:趣味が仕事になっている部分もあるけど…最近始めたのはボクササイズ。ジムに通い始めて、朝余裕があれば行くようにしています。週に3~4回行くのが目標。結構ハマッてます(笑)。
 
VS:アイデンティティを構築するにあたり、影響を受けたものは?
 
小林:ファッションの世界も好きで、最近新しくセリーヌのデザイナーになったエディ・スリマンは最初にディオールのデザイナーになった時に服や雰囲気がかっこいいなと感じ購入するようになりました。彼が創る発想や創るもの、醸し出す空気感には影響を受けたと思います。
 
VS:今、プライベートで面白いと感じているものや事は?
 
小林:さっき話したジムはストレス発散にもなるし、健康にもいいだろうと…。担当しているお客さんが通い始めたという話を聞いて、内容的に自分もできるかなと思い、体験に行ってそのまま入会しました。これまでは忙しさにかまけてできてなかったけど、40代に入って身体も衰えてくるし腰周りにお肉もついてくるし、身体を動かすことでやっぱり見た目は若くいた方がいいなと(笑)。それだけでなく、気持ちの部分でもリフレッシュできるし、やっていて楽しいなと思います。
 
VS:体調に変化はありますか?
 
小林:美容師の仕事は肩もこるし疲れやすいけど、朝身体を動かしてから仕事をすると朝一のお客さんから全力で対応できるので良かったなと思います。
 

 
VS:最後に、今後プライベートで実現していきたいことがあれば、教えてください。
 
小林:子供もだいぶ大きくなったけど(高校生と中学生)、一人前になるまであと少しの間はいろいろな経験をさせてあげたい。上の娘は美容師になりたい、というような事をぽろっと言ったりもしていましたが、今はまだいろいろ悩んでいるみたいです。子育てが一段落したら、自分の時間もできると思うし、妻を含めまた新たなライフスタイルができるのが楽しみですね。
     
【Profile】
小林 知弘
カキモトアームズ/チーフデザイナー。1976年2月生まれ。神奈川県出身。山野美容専門学校卒業後、カキモトアームズへ入社。チーフデザイナーとしてカキモトアームズ全店のデザインとテクニックを統括。ミニマムでファッション性の高いヘアスタイルを得意とし、サロンワークで多くの顧客の支持を集める。その一方で、一般誌、美容業界誌、ヘアショー、セミナーなど幅広く活躍中。08、09、10、14、15、18年Japan Hairdressing Award 大賞部門ファイナリスト。
カキモトアームズ 青山店
企業所在地:東京都港区南青山5丁目6-12
TEL:03-5464-0011
営業時間:11:00~21:00(月~金) / 11:00~20:00(土) / 10:00~19:00(日・祝日)
定休日:年中無休
オフィシャルサイト:https://kakimoto-arms.com/


数々の受賞に輝くトップスタイリストであると同時に、チーフデザイナーとしてカキモトアームズ全店のデザインとテクニックを統括されている、同グループの顔と言っても過言ではない小林知弘さん。サロンワークの他にも雑誌、ヘアショー、セミナーでも活躍されるなど多忙な日々を過ごされる一方で、ご家族との生活も大切にされていると感じました。

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