美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンは何が違う？｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/03/22

美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンは何が違う？

ヘアアイロンは、髪の毛に直接熱を与えてストレートやカールを作れる道具です。ストレート用ヘアアイロンやカール用ヘアアイロンなどさまざまな種類がありますが、美容室で美容師が使用しているヘアアイロンは、家庭用のヘアアイロンと大きな違いがあります。

当記事では、美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンの違いから、美容室用のヘアアイロンの購入先・美容師がヘアアイロンを使用する際のコツまで詳しくご紹介します。

1.　美容室用のヘアアイロン・家庭用のヘアアイロンの違い

美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンには、大きな違いがあります。美容室用のヘアアイロンは業務での使用を想定して製造されるものであるため、各構造において耐久性の高い部品が使用されます。

ここからは、美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンによくある構造について、それぞれの違いを挙げながら説明します。

1-1.　プレート

プレートは、ストレート用ヘアアイロンの「髪の毛を挟む部分」です。このプレートの中にはヒーターが入っており、「シングルヒーター」「ワイドヒーター」「ダブルヒーター」という3種類の性能によって、ヘアアイロンの性能・価格帯が異なります。

ヒーターの種類	特徴	主な用途
シングルヒーター	3種類のヒーターの中で最も安価熱が均一に通りにくい	家庭用のヘアアイロン
ワイドヒーター	家庭用ヘアアイロンの中では比較的高価全体に・かつ均一に熱が通りやすい	家庭用のヘアアイロン
ダブルヒーター	3種類のヒーターの中で最も高価効率的に熱を通すことができる	美容室用のヘアアイロン

1-2.　バレル

バレルは、カール用ヘアアイロンやストレート用ヘアアイロンの「髪の毛を巻く・挟む金属の部分」です。

家庭用のヘアアイロンでは、このバレルに「テフロン」や「セラミック」の材質が使用されていることが多いです。特に、テフロンのヘアアイロンは安価に手に入れることができますが、使い続けるとコーティングが剥がれ、髪の毛を痛めてしまう原因にもなりかねません。

一方で、美容室用のヘアアイロンは主に「チタン」という材質が使用されています。チタンは熱伝導性が高いだけでなく、摩擦によるダメージを受けにくいという点も魅力です。しかし、当然家庭用のヘアアイロンより高価となります。

1-3.　スプリング・クリップ

家庭用のヘアアイロンは、使っていくうちに「挟む力」が弱くなりがちです。ストレート用ヘアアイロンの場合はボディそのものの挟む力が弱くなったり、カール用ヘアアイロンの場合は金属の挟む力が弱くなったりします。

しかし、美容室用のヘアアイロンはこれらの挟む力がすぐに弱まらないよう、ストレート用ヘアアイロンにはプレート部分をしっかり調節できる「スプリング」があったり、カール用ヘアアイロンには金属の「クリップ」の性能が高かったりします。そのため、美容室用のヘアアイロンは長期間使用しても、耐久度が低くなりにくいのです。

1-4.　コード

ヘアアイロンで、意外と損傷が激しくなる部分が「コード」です。家庭用のヘアアイロンではコードの付け根が固定されていることが多くあります。しかしヘアアイロンはさまざまな角度から使用することも多いため、使っているうちに固定されている付け根部分が損傷し、断線・故障するおそれがあります。

しかし、美容室用のヘアアイロンは付け根部分のコードが固定されておらず、回転式となっていることがほとんどです。回転式のコードであれば、どの角度からヘアアイロンを使用してもコードにダメージを与えることがないため、断線による故障リスクもありません。

2.　美容室用のヘアアイロンの選び方・購入先

ここまで紹介したように、美容室用のヘアアイロンは「耐久性に優れていること」が主な特徴です。家庭用のヘアアイロンは2～3年おきに買い替えるケースも多いですが、美容室用のヘアアイロンは一度購入すれば数年以上買い替えることはありません。

美容室用のヘアアイロンの価格帯はさまざまですが、一度購入すれば買い替えることがないことを念頭に置いて、長く使えそうなヘアアイロンを選びましょう。

価格帯だけでなく、温度設定も要チェックです。幅があればあるほど良いと思われがちですが、美容室では200℃以上などの高い温度でお客様の髪の毛にアイロンをあてることはありません。そのため、温度設定の幅が広いことによって価格が高く設定されている場合は、不要な機能にコストをかけていることとなるため、注意しましょう。

また、美容室用のヘアアイロンは、美容室専用の商品を販売しているお店でなければ購入できません。専用のお店は街中に店舗を構えていることもありますが、ネット上でももちろん購入できます。

まとめ

美容室用のヘアアイロンと家庭用のヘアアイロンには、紹介したように耐久性だけでなく、髪の毛へのダメージ度など大きな違いがあります。

お客様に喜んでもらうためには、家庭用でよく使用されるような安価なヘアアイロンではなく、美容室用のヘアアイロンを必ず使用しましょう。

美容室用のヘアアイロンは、店頭はもちろん、ネット上でも購入可能です。今回の記事を参考に、ぜひ「ベスト」だと思えるヘアアイロンを購入してください。

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