美容師の退職理由ランキング｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2015/11/06

美容師の退職理由ランキング

美容師を目指すために専門学校へ入学し、せっかく美容室へ就職しても3年以内に70～80％の人が退職してしまう※と言われているほど退職率が高い現状があります。美容師が退職してしまう背景には、どのような理由があるのでしょうか。その実情を美容室へ聞いてみました。

※参考文献：松本啓子「美容師の社会的スキルレベルと離職の関連性」より

美容師の退職理由ランキング

第1位・・・給与

アシスタントの給与は平均月給16万円。やはり、特にアシスタント時代の給与ではなかなか贅沢できないのが実情です。そのうえで練習のウィッグが必要であったり、オシャレをして働かなければいけなかったりという美容師ならではのオサイフ事情もあり、毎月のやりくりに苦労している人がほとんど。「貯金ができない」という理由から将来に漠然とした不安を抱き、辞めてしまうことが多いそうです。

第2位・・・美容師以外の仕事がしたい

スタイリストになる前には、夜遅くまでの練習や、先輩のアシスタント作業のみが2～4年続きます。そんな厳しくて長い美容師の下積み時代に、「どうして私だけが苦労しているのだろう」とネガティブになり他の業界に憧れを抱いてしまうのだとか。要は、スタイリストになるための練習から逃げてしまうということです。もちろん他の業界で活躍するために、新たに努力することは良いことですが美容師だけが大変という考えは捨てましょう。

第3位・・・独立・開業

一人前になり指名のお客様を安定して確保できるようになると、自分のお店を持ちたいと独立開業を志し会社を退社してしまう人が多いのが美容師業界。おめでたいことではありますが、店舗としてはスタイリストを支持しているお客様の流出は避けられません。出店する際に、スタッフを引き抜きが発生したり、前店と同じエリアに出店しお客様を取り合ったりと、円満退社は難しいようです。

第4位・・・人間関係同じ店舗のスタッフは1日中同じ空間にいるため、相性が合わなかったり、揉め事があったりすると、精神的ストレスを抱えてしまうことになります。また、美容師は技術をすべて先輩社員から教えてもらうため完全なる縦社会であり、先輩との相性が合わないと退職してしまう人が多いそう。

第5位・・・出産・育児のため女性に限ったことですが、1日中の立ち仕事で体力を使ううえに拘束時間も長いので、妊娠と同時に辞めてしまうことが多いそう。また、復職したくても育児休暇の間に指名のお客様のほとんどが他の美容室に流れてしまい、復帰したとしても売上がほとんどないというジレンマがあります。

退職を防ぐためのオーナーの取り組みをご紹介

厳しい業界ではありながらも、オーナーは少しでも退職を防ぐために様々な取り組みをしています。その一部をご紹介！

●各美容師の目標を明確にして、達成感を与えてあげる

●スタッフならびに各店の店長と密なコミュニケーションを取る

●育児明けの社員には、土日どちらかの休みを設けてあげる

●毎月の面談やレクリエーションで、上司へ悩みを打ち明けやすい環境を作る

●英会話などのカルチャー教室を開いたりと、美容以外の勉強の場を設けてリフレッシュさせる

将来のために、美容室を退職して他の店舗に移る、他の職種に転職することは悪いことではありません。大事なのは将来の夢に向かって、あなたらしく働ける、あなたに合った職場を見つけることです。

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