美容師の勤務時間や休憩時間は？労働基準法が守られている？｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/11/18

美容師の勤務時間や休憩時間は？労働基準法が守られている？

美容師を目指すうえで、多くの人が気になるポイントが「勤務時時間の長さ」でしょう。
美容師は労働時間が長く、休憩時間が少ないという印象がありますが、実際はどうなのか気になりますよね。

そこで本記事では、美容師の勤務時間・休憩時間の長さや労働法基準法はどうなのかを紹介していきます。
美容師の勤務時間がどのくらいなのか知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.　美容師の勤務時間は？労働基準法は守られている？

美容師の勤務時間は、労働基準法と美容室の就業規則によって決まります。
ただ、どの美容師であっても、労働基準法が定めた「1日8時間・週40時間」が労働時間の上限です。
この労働時間を超える場合は残業代を支払う必要があり、週の残業時間も15時間までに抑えなければなりません。

厚生労働省の調査によると、美容師の平均勤務時間は7時間以上8時間以内となっており、労働時間にそこまで問題はありません。（参考：美容業結果の概要｜厚生労働省）

しかし、週6日勤務があったり、技術向上などを目的に営業時間後に技術練習をしたりすることがあるため、1週間の勤務時間が長くなるケースが多いです。
とはいえ、以前と違い現在は、労働基準法内で働ける環境が増えています。美容師を目指す場合は、就職する美容室の勤務時間や残業時間を確認しておくといいかもしれません。

1-1.　美容師の休憩時間

勤務時間	休憩時間
6時間以下	なし
6～8時間	45分以上
8時間以上	1時間以上

休憩時間は労働基準法で定められており、労働時間によって変化します。

一般的なサラリーマンなどは、8時間勤務で昼の1時間を休憩に当てられるケースが多いですが、予約状況により忙しい時間が左右される美容師は、まとまった休憩時間をとることは難しいことがあるでしょう。
それでも、基本的には美容師は労働基準法を守った休憩時間数をもらえます。
よくあるケースが、時間を分けて休憩するケース。30分×2回にしたり、15分×4回にしたりなど、美容室により方法は違います。

1-2.　1ヶ月あたりの平均休日日数は「5.5日」

厚生労働省の調査によると、美容師の平均休日日数は5.5日で、最も多いのが6日となっていました。（参考：美容業結果の概要｜厚生労働省）

つまり、「美容師は6日勤務の週がある」ということです。
ちなみに、一般サラリーマンのような土日休みの場合は、1ヶ月あたりの休日日数が8日～10日です。比較してみると、美容師の休日日数が少なめであることが分かります。

2.　美容師の残業時間は美容師や環境によって違う

美容師の残業時間は、美容室や環境によって変わります。

例えば、美容室の就業時間後に技術練習をする場合は、2時間前後の残業時間が発生します。また、コンテストやヘアショーの準備がある場合も、残業時間は増えるでしょう。
人によっては、深夜まで残って残業することもあるかもしれません。ただ、美容室が求める最低限の技術さえ備えていれば、残業を強制させられることは基本的にありません。
ただ、「美容師としての技術をもっと磨きたい、コンテストで良い成績を取りたい」という人や、アシスタント美容師としての修業期間は、残業時間が比較的長くなるでしょう。
逆に、技術に問題がなかったり、営業時間中に練習が可能な場合は、残業時間が短めとなります。

2-1.　指示された場合は、就業後の練習でも残業扱いになる

労働基準法では残業時間に定義が明確化されていませんが、過去の判例から「会社から指示された内容であれば残業扱いになる」となるようです。
美容師だと、技術向上のために残業してカット練習することを指示される場合が、これにあたります。
ただし、より高い技術を自ら求めたり、コンテストのために自ら残業する場合、指示ではなく自発的だと見なされ、残業扱いとならない可能性が高いです。

まとめ

今回は、美容師の勤務時間・休憩時間の長さや労働法基準法について紹介しました。
美容師の勤務時間は平均7時間以上8時間以内と一般的ですが、休日日数が少ないことから、他の職業より労働時間が比較的長めかもしれません。
また、休憩時間も分割されるケースが多いのも特徴です。

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