美容師と理容師の違いは？資格はダブルで取得すべき？｜美容師/美容室の求人・転職専門サイト【ビューティーキャリア】

2021/02/28

美容師と理容師の違いは？資格はダブルで取得すべき？

美容師と似た言葉・似た職業には、「理容師」が挙げられます。どちらもヘアカットを主とする職業であり、違いを明確に把握できているという方は少ないでしょう。

今回は、美容師と理容師の違いを項目ごとに詳しく説明します。美容師・理容師の将来性を説明しながら、ダブルで資格を取得すべきかどうかも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

1.　【項目別】美容師と理容師の違い

美容師・理容師はどちらも、厚生労働大臣が認める国家資格です。さらに美容師と理容師はお客さんのヘアカットなどを行う仕事であるため、違いがあまりわからないという方も多いでしょう。

厚生労働省が発表した資料によると、美容師・理容師は、それぞれの法律において下記のように定義されています。

美容師	パーマネントウェーブ・ヘアカラー・ヘアセットなどの方法によって、容姿を美しくすること
理容師	ヘアカット・シェービングなどの方法によって、容姿を整えること

（出典：厚生労働省「理容師・美容師制度の概要等について」）

要するに、美容師はお客さんを「さらに美しくする」こと、理容師は「整える」ことが大きな違いだと言えるでしょう。

このような違いから、仕事内容や活躍の場所、さらに国家試験の内容も細かく異なります。
ここからは、それぞれの項目にわけて違いを詳しく紹介します。

1-1.　国家試験

美容師・理容師はどちらも、指定された養成施設を卒業して受験資格を得たのち、国家試験に合格しなければなりません。受験科目はどちらも筆記試験と実技試験がありますが、実技試験のみ美容師と理容師で内容に大きな違いがあります。

美容師の実技試験は、「カッティング」と「ワインディングもしくはオールウェーブセッティング」が基本です。

対して理容師の実技試験は、「カッティング」と「シェービング」となります。カッティング・シェービングが終わったあとは最後に整髪・毛払いや顔面の拭き取りなど、頭髪～顔面にかけての技術がチェックされることが特徴です。

1-2.　仕事内容

前述の通り、美容師はお客さんの容姿をさらに美しくさせること、そして理容師はお客さんの容姿をさらに整えることが定義づけされています。

上記の定義は仕事内容にも大きく反映されており、たとえば美容師はお客さんのヘアカット・ヘアカラー・パーマ・ヘアセット、さらにお店によっては着付けを行います。

対して理容師はヘアカット・シェービングなどが多く、お客さんも男性が多い傾向です。

1-3.　活躍の場所

それぞれの活躍場所は、名前の通り、美容師は「美容室」・理容師は「理容室」が基本です。
理容室は「床屋」とも言われ、近年注目されている「1,000円カット」も理容室（床屋）となります。

また近年では、顔そり専門店・シェービングサロンなども増えています。シェービングの施術ができる理容師では、このようなシェービングサロンでも活躍することが可能です。

2.　美容師と理容師のダブルで資格を取得すべき？

性別を問わず、幅広い年齢層が「おしゃれ」に気を遣い出している近年、美容室の数は増加傾向にあります。対して理容室は、理容師の高齢化などが進み、今後は減少が進むとも言われています。

そのため、将来性や需要の高さで言えば、美容師のほうが上かもしれません。

しかし、美容師は「シェービング」ができません。前述のとおり、理容師はシェービングサロンで働くことも可能です。近年では、ブライダルサロンも存在しており、ヘアセットや着付け、さらにシェービングまで行える人材は非常に求められるでしょう。

要するに、美容師・理容師どちらの国家資格も取得すれば、より活躍のフィールドは広くなるということです。

2-1.　注意！「ダブルライセンス科」はそれほど多くない

美容師と理容師は、どちらも養成施設に通う必要がありますが、ダブルで資格を取得できる「ダブルライセンス」のコースを設けている養成施設はそれほど多くありません。

ダブルライセンス科を導入する養成施設は徐々に増加しているものの、すべての理容美容専門学校にダブルライセンス科があるわけではないということを覚えておきましょう。

そのため、まずは通える範囲の「理容美容専門学校」という名称のある養成施設をチェックしたあと、ダブルライセンス科があるかどうかを直接問い合わせてみてください。

まとめ

ここまで、美容師と理容師の違いや、ダブルで資格を取得すべきかどうかについても解説しました。

美容室の数は年々増加傾向にあることに対し、理容室は減少が危ぶまれています。しかし、近年では女性専用のシェービングサロンやブライダルサロンが注目されていることもあり、理容師はまだまだ需要の絶えない業種だと言えるでしょう。

より活躍のフィールドを広めたいのであれば、美容師・理容師のダブルライセンスがおすすめです。幅広い場所で活躍したいと考えているのであれば、ぜひダブルライセンスを目指してみてください。

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